病気とは違うけれども、なんだか体調がすぐれないという人にこそ、読んで欲しい本です。
身体と心の不調に苦しむ人に薦めたい良書。
ビジネス本でもなく医療本でもない

「最高の体調」は、堅苦しいビジネス本ではありません。
また、体調という言葉が入っているので、医療本と思う人もいるかもしれませんが、必ずしもそうとは言い切れません。
病気とは違うけれども、なんだか体調がすぐれないという人にこそ、読んで欲しい内容だと思います。
いろいろな健康法が世の中にあふれていますが、どうしてその方法が体にとっていいのか、論理的に理解できないと効く気がしないという人も多いでしょう。
「最高の体調」は、身近で言われている健康法について心理的かつ医学的なアプローチで書かれています。
普段何気なく行っている健康法が、この本を読むことできちんとした意味を持つことが出来るのです。
日々の不調と向き合うために必要な8項目

まずこの本の初めには「あなたの日々の不満や不調を根こそぎ解決し、あなたが生まれ持つ最大のパフォーマンスを引き出すお手伝いをすることです。」と書かれています。
病気になってしまったのであれば、病院に行って医師の診察を受けるべきですが、何となく体調が悪い・体がだるいというだけでは、何もせずに放っておくという人は多いのではないでしょうか。
「最高の体調」では、第1章の文明病に始まり、炎症と不安・腸・環境・ストレス・価値・死・遊び、と8つの構成で書かれています。
どの項目も、いかにも現代人の悩みに当てはまりそうな単語が並んでいます。
こうした身体に関わり合いのある不安なことを、ひとつひとつ医学的な要素から解説していくのです。
この本の面白いところは、医学的な観点からだけ説明されているわけでなく、症状が緩和されるためのアドバイスが書かれていて、その対処法を行うことでどう症状が改善されるのか、というところまできちんと書かれていることです。
理由を持って物事に取り組みたいという人が目指す、健康への取り組みのきっかけになる1冊と言えます。
具体的なアプローチ法が書かれている

日々の生活で、不安やストレスを感じている人は少なくないでしょう。
ストレス解消には運動や趣味など、いろいろな方法がありますが、「最高の体調」で述べられているのは「自然と触れあう」ということなのです。
森林浴が気分転換につながるという事は昔からよく聞くことですが、実は医学的にも証明されているというのです。
ストレス解消は、体をリラックスさせることが大切です。
リラックスさせることで副交感神経が活性化され、体や心の疲れを取ることが出来ます。
リラックスを求めてマッサージに通う人もいますが、マッサージで得られる活性化の効果は0.3~0.5程度、それに比べて森林浴は0.71という高い数値が出ることが実証されているのです。
きれいな空気を吸うために森林浴に出かけるのではなく、医学的な効果があることがわかって森林浴を行うことは、より不安やストレスを解消することにもつながるでしょう。
健康のために食生活にも気を付けているという人は、「食物繊維」が書かれている章を読んでみることをおすすめします。
食物繊維は1日にたった10g摂るだけで、死亡率が11%も下がると書かれています。
たった10gなのですが、日本人の食生活には圧倒的に足りないものだという事なのです。
しかし難しく考えなくても、ブルーベリーやココアパウダーにはたくさん含まれている食材なので、出来るところから取り入れてみましょうといったことも書かれています。
「最高の体調」を読んで私自身が変わったこと

私自身、この本を読む前は、TVや雑誌で見かけた健康法を何となく試していました。
新しい健康法が紹介されると飛びついて見たり、長続きしなかったり、行動の中身については真剣に考えたことがなかったのです。
「最高の体調」を読んでからは、無駄にマッサージ店へ行くことを減らしたり、毎日3杯飲むコーヒーのうち1杯だけをココアに代えてみたり、体調のための行動に意味を持たせることを意識するようになりました。
意識をして行動することで、より前向きな考えを持つことが出来るようになったとも感じています。
何となく体調がすぐれないのを年のせいにするのではなく、体の内側と真剣に向き合ってみることも、現代人にとって必要な事ではないでしょうか。
目的を持った行動が健康に繋がる

普段から何となく体調がすぐれないという人は、鈴木祐著「最高の体調」を読んでみてはどうでしょうか。
健康に繋がる行動を医学的に実証する内容となっているため、目的をもって行動を起こすことが出来ます。
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