【書評】「俺か、俺以外か。ROLANDという生き方」の真実とは

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本書はホスト界の帝王と称される、ローランドの名言が散りばめられた人生の指南書です。
そこでは彼の素顔をが浮き彫りになっており、愛や美、仕事や人生という切り口で彼の哲学が語られます。

 

ストイックな生き様が自然態

 

「俺か、俺以外か。ROLANDという生き方」でのローランドの生き様は、傍目からはストイックなものに映ります。

しかし彼自身にとっては自然体そのものです。

肩ひじ張ったところがないだけに、ローランドのウイットに富んだ言葉が読者の心にすんなり溶け込んできます。

それは明日への活力の基になり、自分が変わるきっかけにもなるものです。

ローランドは幼少のころから、自分が特別な存在だと感じていました。
学校などではクラス分けされることにさえ、抵抗を覚えていました。

本書では自己愛の強さゆえの、様々な葛藤から生まれた彼の人生哲学が詰め込まれています。

彼は自分の人生哲学を他人に強要することはありません。
それは、彼自身が世の中の男は「俺か俺以外」だということを分かっているからです。

すなわち、自分の哲学が他の男に当てはまるとは考えていません。
そのような境地に辿りついたのは、数々の挫折や失敗があったからだと言います。

現在の彼の姿を目の当たりにした人は、そのビッグマウスからは想像できない優しさと謙虚さに驚かされます。
何よりも女性にとことん尽くす姿勢には、感動すら覚えるほどです。

 

人を笑顔にすることが喜び

 

ローランドは、どんな時でもユーモアを忘れないようにしています。
人を笑顔にすることが彼の喜びであり、その想いは本所の随所から伝わります。

テレビで見かける彼はかっこ良くてお茶目であり、愛くるしさが溢れています。
それゆえ、同性にも多くのファンがいるのは納得できます。

彼は考える前に行動するタイプですが、それは自分の直感を信じているからです。
自分全体を信じているということであり、自分の存在を全面的に受け入れていると言えます。

自分を受け入れられずに悩む人が多い中、彼のような存在は暗闇に輝く星のような意味があります。

ローランドはSNSや動画サイトにおいて、仕事に対する哲学やプロ意識について語っています。
本書ではそこで語られた名言の、さらに深い意味について知ることができます。

しかし読者側はそれを自分に当てはめてしまうと、あまりのギャップに付いていけなくなる恐れがあります。
ローランドのストイックな生き方は、彼だからこそなし得るものだと理解する必要があります。

ホストの世界でも、これまで何人ものカリスマと呼ばれた人が現れました。ローランドは、それまでのホストとは違う何かを感じさせてくれます。その秘密の一端を、本書で垣間見ることができます。

 

物凄い生い立ちが見え隠れ

 

ローランドは頭の回転が速い、切れ者として世間を賑わしています。
本書では、彼の頭の良さがどこで培われたかにも言及されています。

面白いのは彼自ら自己分析を行っていることで、彼の分析手法に対しても興味深いものがあります。
彼の本音としては、自分の苦悩の時代には言及したくないと言います。

それでも彼のサービス精神が、影の部分にも筆を走らせています。
一応本書は彼の名言に焦点を当てた構成になっていますが、言葉の端々には物凄い生い立ちが見え隠れします。

 

特別な才能を持ったカリスマ

 

ローランドを知らない人が本書を読むと、単に自分に酔ったナルシストと感じるものです。
確かにカリスマと呼ばれたホストの多くは、ナルシスティックなところがあります。

しかし、ナルシストだけでは、厳しいビジネスの世界やメディアの世界で生き残ることはできません。
実際、多くのカリスマホストが短期間で姿を消しています。

それに対してローランドの場合は、本業のホストを引退してからも各方面のビジネスで成功を収めています。
それは彼の人生哲学が本物である事の証であり、彼の言動に偽りがない結果です。

ただし、彼の言動をすべて真似することは、普通の人間にはできません。
また、真似する必要もありません。あくまで、特別な才能を持ったカリスマとして、脳内に留めておくだけで充分です。

 

人生は捨てたものじゃない

 

本書はタイトルにある通り、ローランドの生き方が記されています。彼以外の人にとって、一つの読み物としては面白く出来ています。
世の中には特別な人間がいると知るだけでも、人生は捨てたものじゃないと感じます。

 

ホスト界の帝王・ROLANDの経歴

2019年5月26日

 








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