アーリック・ボーザーは、学ぶときの科学的な仕組みを基にした効果的な学び方や教え方を著書にまとめています。
彼の方法に効果があることを認める人は多くいるようですが、どんな人物なのでしょうか。
アーリック・ボーザーの経歴について

アーリック・ボーザーはセンター・フォー・アメリカン・プログレスのシニア・フェローとして働いています。
また、同センター内にあるザ・サイエンス・オブ・ラーニング・イニシアティブの創設者兼執行者であり、ザ・アメリカン・エージェンシーの創設者でもあります。
彼は、ダートマス・カレッジを優秀な成績で卒業後、U.S. ニュース、ワールド・レポートの編集者やエデュケーション・ワークという新聞の調査員として働いたのちに、センター・フォー・アメリカン・プログレスでのキャリアをスタートしました。
2017年に「Learn Better 」を出版し、米Amazonのベスト・サイエンス書に選ばれました。日本では2018年7月に日本語訳で「Learn Better ― 頭の使い方が変わり、学びが深まる6つのステップ」というタイトルで出版され、非常に興味深く、後の時代にも残っていく良書と評判を得ています。
彼の研究は影響力があり、さまざまなメディアからの注目を集め、多数の講演会やインタビューに出演しています。
彼の書いた記事はニューヨーク・タイムズ、ウォールストリート・ジャーナル、ジ・アトランティック、ワイアード、スレート、スミソニアン、および他の多くの出版物に登場しています。
彼はArthur F. Burns Fellowの一員で「エデュケーション・ライティング・アワード」で受賞したため、CNN、NPR、およびNBCの「Nightly News」により特集されました。
アーリック・ボーザーはアメリカン・プログレスで働く一方で、ビル&メリンダ・ゲイツ財団やヒラリー・クリントン大統領選を含む数々の団体のアドバイザーとしても活躍してきました。
その他、彼が執筆した「The Leap: The Science of Trust and Why It Matters」は、世界有数の経済雑誌フォーブス(Forbes)によって推薦書に選ばれ、「The Gardner Heist: The True Story of the World’s Largest Unsolved Art Theft」は米国のベストセラーになり映画化するオプションが与えられました。
研究や執筆以外にも記者や編集者、英語教師としても活躍しています。
アーリック・ボーザーの研究・人物について

アーリック・ボーザーは「どのように学ぶことを学べるか」ということをテーマに研究を続けています。
日本語訳でも出版されている「Learn Better ― 頭の使い方が変わり、学びが深まる6つのステップ」では、学ぶ仕組みについて分かりやすく説明されていて、実際に読者が当てはめて自己の学び方をより良いものにしていけるヒントが詰まっています。彼はこの本の紹介ビデオで、「僕は何万回運転しても真っ直ぐ駐車するのも角を曲がるのも苦手だ。なぜ同じことを繰り返しているのに学ばないのだろう」と述べて、脳には学ぶ仕組みがあり、その仕組みを上手く利用しないと効率的には学べないということを述べています。
彼はどうしたら脳にとって一番効率よく学べるかということをよく知っていますから、教え方も非常に分かりやすいです。
アーリック・ボーザーの講義は真面目ですが堅苦しいわけではなく、分かりやすい言葉が使われ、ウィットの効いた面白い話題を持ってきたり、積極的に聴衆を巻き込んだりと全く飽きることなく話に引き込まれます。
彼自身の経験についてもたくさん触れられるので、話されている内容を身近に感じることもでき、思わず「こんな人が先生だったら、学生時代の授業は飛躍的に楽しかっただろうに」と思う人も多いことでしょう。
このような彼の誠実で気取らない人柄が彼の本にも発揮されており、先ほど述べた本はサイエンスのカテゴリーにありますが、内容は分かりやすく、科学的な基礎がない人でも興味深く読めますし、読みながらやる気が出てきます。
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