トーク番組の司会者も務めた事がある心理療法セラピストのマイク・ダウさんの著書「脳が冴える最高の習慣術」です。
生活習慣や食事の見直しと運動で活力は取り戻せる、と改めて気づかせてくれる本です。
読んだきっかけ

月曜の朝になると若い頃は、学校に行きたくない、社会人になってからは会社に行きたくない。
起きて出かけたは良いが、通学や通勤の途中でも何となく頭も身体もすっきりしない、という事が度々ありました。
これは後に年齢に関係なく起こっていたという事に気づきました。
それから健康に関する本を読みあさり、またヨガや太極拳等の運動を取り入れてみたり、色々と生活に取り入れて行く事になります。
それでも、なぜかすっきりしないこの感覚が起こってしまう。
長年、そうして悩み考えながら半ばあきらめの境地に浸っていたら、ふと本屋で見かけたのが、マイク・ダウさんの「脳が冴える最高の習慣術」でした。
サブタイトルは「3週間で集中力、記憶力を取り戻す」です。
英会話をマスターしたいと思っていた時期で、すっきりしたい、集中力も高めたい、そんな私にピッタリの本でした。
早速読み始めてみると、意外な内容に驚きました。
それは生活習慣の中の、「基本のき」を見直すと言う事でした。
目次

第1部 頭がぼんやりして、集中できない人が増えている
・なぜ、脳がうまく働かなくなっているのか
・問題があるのは「あなた」ではなく、「あなたの脳」だ!
第2部 「脳」は「食べもの」によって作られる
・炭水化物―血糖値の急上昇と急降下を招く
・脂肪―いい脂肪もあれば、悪い脂肪もある
・タンパク質―意外に難しい「上手な取り込み方」
・「地中海食」の勧め―食事の全体像を考える
第3部 あなたの脳を汚している「意外なもの」とは?
・不必要な「薬」の飲み過ぎをやめよう
・家庭内に潜んでいる「毒素」と戦おう
第4部 「脳にいい」ライフスタイルへの改善
・座ってばかりの生活を改めよう
・質のいい睡眠のために必要な光、不要な光
・電子機器をオフにしてみては?
・死に至る病―「孤独感」の蔓延
・論理や科学では埋められない精神的な飢え
第5部 ブレイン・フォグ治療プログラム
・ブレイン・フォグ治療プログラムの概要
・ブレイン・フォグ治療プログラムの全日程
概要

いつも何だか身体がだるい、頭もすっきりしない、脳に霧が立ち込めるのを、すっきりさせる方法を教えてくれます。
この本でプログラムと呼んでる方法は決して難しいものではなく、私達の生活習慣一つ一つを見直していくという至ってシンプルな方法です。
食べ物は農薬を使わない、自然なものを摂取しようと説いています。
食事も栄養素の取り方から見直し、炭水化物が血糖値に与える影響や、脂肪の種類の良し悪しや、タンパク質の摂取の難しさと上手な取り方等です。
たんぱく質も何でも良いというわけではないと言う事を、素人にも分かり易く説明しています。
また調子が悪いからといって安易に精神薬に頼ってはいけない事も訴え、代替の方法を提示してくれています。
1日最低でも44分は運動する、日常生活の中で運動のチャンスは沢山あり、兎に角、座りっぱなしを避けることが大事だと言います。
脳を活性化する為、身体をすっきりさせる為のアイデアが満載です。
内容

・第1部
頭がぼーっとして、何となく集中できない人が増えている理由について、脳科学の見地から見て行きます。
悪いのは自分じゃない、脳が働かないのが原因だ。
その原因が自分にも必ずあるのだと気づきを与えてくれます。
・第2部
脳が働く理由、脳を作ってるのは食べ物である。
改めて考えさせられる内容で、基本的栄養素の炭水化物・脂肪・たんぱく質の上手な摂取の仕方を教えてくれます。
・第3部
脳に良くない要素を指摘しています。
生活の中で頼っていたもの、例えば不必要な薬に頼り過ぎている等、何気なくしていた事が自分の脳にダメージを与えていた、それを明確にします。
・第4部
いよいよライフスタイル改善の為の、具体的な見直しプランを提供してくれます。
座ってばかりいませんか?電子レンジを使い過ぎていませんか?ぐっすり眠る為にはどうしたら良いのか等です。
・第5部
ブレイン・フォグ治療プログラムの概要と、治療プログラムの全日程の紹介へと繋がります。
ブレイン・フォグ治療プログラムについては、是非本文を参照して下さい。
まとめ

あれもこれもと手を出さず、身近な基本、足元を見直す事が一番必要だったと言う事を気づかせてくれた、久々の一冊と出会えました。
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