自分は集中力がないと悩んでいる人は多いです。
しかし、ヒトの心のしくみを理解することで解消されるかもしれません。
そこで集中力のナレッジ本である「ヤバい集中力」について紹介します。
概要

「ヤバい集中力 1日ブッ通しでアタマが冴えわたる神ライフハック45」の作者である鈴木 祐氏は、10代のころから年間で何と約5,000本もの科学論文を読み続けているという強者です。
大学卒業後はサイエンスライターとして、ヘルスケアをテーマとした書籍や雑誌の執筆を続けていて、これまでに数多くの書籍を出版しています。
また、ヘルスケア企業などをメインにして講演活動も活発に続けています。
この書籍は集中力アップのテクニックを、脳科学や心理学や栄養学を根拠に科学的に紹介した良書です。
かみ砕いた表現で簡潔に書かれていて、しかも集中力アップの効果がありそうなものだけをピックアップしているので、比較的短期間で読むことができる充実した内容です。
ビジネスや勉強の場面だけではなく、あらゆるシーンで役立つことが書かれているので、ぜひ手に取って読んでもらいたい一冊です。
論文に基づいた内容を噛み砕いていて読みやすい・わかりやすい

仕事ができないのは集中力がないからだと悩んでいる人は少なくありません。
しかし、それはその人の才能がないからではなく、ヒトの心のメカニズムを理解していないだけだと、作者は言っています。
だれにでも「ヤバい集中力」は潜んでいて、それを引き出すのはヒトの心のしくみを知り、その正確な運用法を学ぶことであると、鈴木 祐氏は説いています。
まずヒトの脳には2つの力があり、獣と調教師を例にして示しています。
獣は単純で過敏だが超絶パワーを発揮するものとして、調教師は非力だが理性的なものとして例えています。
誘惑に負けて集中力が発揮できないときは獣の力が強すぎている状態、疲れやすく集中力が続かないときは調教師の力が強すぎている状態である。
つまり集中力を上げるためには、獣の力を使いこなしながら調教師の力を鍛える必要があると説いています。
そうすることで、集中力を維持しながら、やるべきことを計画的に進められるようになります。
本書では獣の力を使いこなす方法や、調教師の力を鍛える方法についても具体的に記載されています。
また、ビジネスの場などで役立つライフハックを全部で45例取り上げています。
もちろん、いずれも論文に基づいたエビデンスがしっかりしている内容です。
例えば、緑茶に含まれるリラックス成分であるテアニンを、コーヒーやカフェインと一緒に飲むとわずかに集中力がアップするといった内容です。
論文に基づいた内容を使いやすい形に改良されているから、納得しながらすぐにでも実践できるようになっています。
ちなみに本書は序章と6章の本文から構成されていて、巻末付録に「ヤバい集中力」実践ロードマップが付いています。
科学的根拠を元にしているのはこの本だけ

この本は集中力の上げ方について、論文などから効果のある方法をまとめてくれています。
今はスマートフォンなどが普及した影響なのか、いざ仕事や勉強に取りかかろうとしても、途中でついついスマートフォンを覗いてしまい、集中力が欠如しやすい状態になっていると感じます。
しかし集中力を身につけることで、周りとの差をつけることができます。
だからこそ、この本に書かれた内容を実践して集中力アップに努めたいです。
序章から興味深い内容が書かれているので、ついつい時間を忘れて読んでしまいました。
「ヤバい集中力」以外にも、巷には数多くの集中力本が出版されています。
それらの本と大きく異なるのは、圧倒的な科学的根拠に基づいて書かれていることです。
実際に実験を行って効果を検証しているので、読んでいて非常に説得力があります。
このように科学的な裏付けがあれば、読者側としても納得して実践できます。
もちろん本を読んだだけでは集中力は上がらないので、後は自分たちがどれだけ実践できるかにかかっています。
集中力を上げて他人と差をつけよう

今回は「ヤバい集中力」について取り上げました。
集中力を上げることで自分の能力をアップさせて、他人と差をつけてみてはいかがでしょうか。
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