【書評】「the four GAFA 四騎士が創り変えた世界」著:スコット・ギャロウェイ GAFAはいかに世界を創り変えたのか。

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みなさん、スコット・ギャロウェイという方はご存知でしょうか?

ニューヨーク大学経営大学院の教授であり、起業家です。
大学ではMBAコースで教えておりデジタルマーケティングにも精通しています。

スコット・ギャロウェイの経歴

2018年11月4日

 

そんなスコット・ギャロウェイ氏の著作である「the four GAFA 四騎士が創り変えた世界」は、GAFA(Google、Amazon、Facebook、Apple)の四大企業についてわかりやすく切り込んでいます。

読者層としてはアメリカの若者が中心で、起業家として活躍したい人に向けた内容です。
起業して成功するまでの考え方を多く盛り込んでいて、政治的な内容はカットされています。

 

zabi
全世界で大人気です!

 

GAFAの背景が興味深い

 

本書では、GAFAのカリスマ創業者が悪戦苦闘する姿が描かれていますが、何より「大逆転のタネ」を発見する能力に長けていたことが分かります。
また成功談だけでなく、新聞社の改革に失敗した話なども盛り込まれています。

GAFAが現在の姿になれた背景には、様々なストーリーが隠されています。

それぞれの背景について詳しく言及されているので、一つ一つが読者の興味を引きつける内容となっています。

 

GAFAの概要

 

GAFAとなる巨大企業4社について分析が行われ、GAFAに共通する成功因子が解き明かされます。

それからGAFAの四騎士を脅かす幾つかの企業が取り上げられ、最後に次世代の若者に対するメッセージで締めくくられます。
本書はページ数が多いですが、興味深いテーマを扱っているので、中だるみをすることなく一気に読めます。

 

旬な話題でもあるので、読むタイミングとしてピッタリです。
アメリカ市場がメインなので実感できない部分もありますが、全体を通じて勉強になることばかりです。

特に9章の「NEXT GAFA―第五の騎士は誰なのか」は、興味が一気に高まりそのまま最後まで読んでしまいます。

神であるGをはじめ、本能を司るAと心を操るF、そして下半身の欲望を満たすAの牙城が崩される日が訪れるのでしょうか。

 

第五の騎士は現れるか

 

究極のデジタル社会になった現在では、四騎士に対抗できるのは四騎士以外存在しません。

今後成長が見込まれる新興企業は、簡単に買収できるからです。
買収に対抗するようであれば、徹底的に潰されてしまいます。

産業革命以降にも、様々な巨大企業が誕生してきました。
それらは多くの雇用を生み出しましたが、GAFAは全く逆の道を進むことになります。

少数のエリートだけが巨万の富を得て、大小様々な事業者及び個人は使い捨てられていきます。

こうして中産階級は空洞化することになり、貧富の差は益々拡大します。
私たちは様々な便利な暮らしを手にしましたが、その代償は支払われなければならないと本書で述べられています。

本書の中にはGAFAの別の顔も明らかにされており、デモーニッシュな存在として簡単に片付けられません。

GAFAは最早社会インフラとなっていますが、彼らの地位を脅かす者に対しては容赦がありません。

 

zabi
第五の騎士、出てきてほしー!

 

社会の裏側を垣間見る

 

GAFAはデジタル社会に君臨し、地上を四分の一ずつ支配しています。

SNSを利用する誰もが充実した生活を送っており、投稿された写真に写ったアイテムは簡単に手に入れられます。
デジタル社会は人々の生活を、極限まで便利にしてくれました。

そうした中で「神」となった巨大検索サイトは、人間の欲望や本能を全てデータベース化しています。
人知れず検索されるような、秘密のキーワードなども全て記録されます。

「神」は人間の新たな欲望を刺激しつつ、自らの成長・拡大を図ってきました。

他の三騎士は「神」から地上の人間を支配する権威を与えられており、剣や飢えなどによって世界を操ります。

そんな中、第五の騎士は中国から出ると予想されています。

そして、騎士の入れ替えも著者の視野に入っています。
このように社会の裏側を垣間見れたのは、意味のあることだと感じます。

 

zabi
読めば読むほど深い本になっています。

 








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