
ということで、「ビジネスモデル2.0図鑑」をご紹介します。
著者は、近藤哲郎さん。
書籍の執筆やセミナー講演、コンサルティング事業などマルチに活躍されている、株式会社そろそろの代表取締役です。
近年、ビジネスの世界は急速に変化し続けており、以前は常識とされていたことが全く通用しなくなることすらあると言われます。
「ビジネスモデル2.0図鑑」は、変化を乗り切って生き残る術を学ぼうとする、すべての人に向けられた良書です。
これから先、私たちの「稼ぎ方」はどのように変わっていくのか

一般的に「ビジネスモデル」は、「企業やサービスが売上や利益を生み出す仕組み」と定義されることが多い。
本書では、さまざまなジャンルや業界から、近藤哲朗氏が「すごいビジネスモデル」として厳選した100個のビジネスモデルが、図解付きで紹介されています。

まず、いま好業績を上げている企業やサービスの特徴を知ること、そして今後のビジネスの変化を乗り切るために何が重要なのかを見極める視点が必要になります。
ビジネスの変化が激しい近年、永遠に通用するビジネスモデルは存在しません。
そして変化を乗り切るためには、タイトルにある「2.0」のビジネスモデルが必要で、更に変化の中で「定説」と「逆説」を見極める「目」を磨くことが重要です。
要は、働き方は多種多様に変化するので、しっかりと「目」で見極めて、柔軟に適応することが必要ということです。
「2.0」はどこが新しいのか。「ビジネスモデル」を図解で読み解く

ビジネスに必要な経営資源として、ヒト、モノ、カネ、情報の4要素が重要だと言われています。
本書で紹介されている100のビジネスモデルは、この4要素のうち、どこが新しいのかで分類されています。
近藤哲朗氏は、生き残るビジネスモデルでは、この4要素のうちどれか1つ、または複数の要素が、根本から刷新されていることに着目しています。
これがビジネスモデル「2.0」です。
このところ経営の分野では、「見える化」や「可視化」という言葉をよく耳にするようになりましたが、企業やサービスは複雑化が進んでおり、状況を理解する際に図解を用いてとてもわかりやすく紹介されています。
100個の「すごいビジネスモデル」を見比べながら読み進めるうちに、それぞれの企業やサービスが、どの経営資源に注目して、ほかとの違いを生み出しているのかが分かってきます。
変化を乗り切って生き残るためのヒント


近藤哲朗氏は、生き残るビジネスモデルには、3つの特徴が必要だとしています。
「八方よし」になっていること
「儲けの仕組み」が成立していること
この3つの特徴すべてをもつビジネスモデルを「2.0」として、生き残るために必要だとしています。
ビジネスモデルというと、儲かる仕組みとしての「経済合理性」に目が向けられがちですが、これからの社会に求められる企業には、「経済合理性」に加えて「社会性」や「創造性」も必要だとしています。
「経済合理性」は、バランスシートなどに数字で表すことができる価値と言えますが、「社会性」や「創造性」は数字で表すことが難しいものです。
少し前の企業活動では、利益を上げることが最も注目された時期がありましたが、環境対策や社会貢献に関心のない企業は、現在では生き残ることが難しくなっています。
よって、「社会性」や「創造性」といった、数字にできない「価値」を「無形資産」として表すことが、これからの企業に求められると強調しています。
また「ビジネスモデル2.0図鑑」は、ビジネスモデル図解そのものに興味を持つ読者にも、役立つ情報が盛り込まれています。
コンサルタントなど専門家になろうとする読者だけでなく、営業での取引先との打合せや、社内でのプレゼンなどで「見える化」や「可視化」が必要となるときに、とても参考になるでしょう。
「ビジネスモデル」から変化を乗り切る目を養う

好業績や話題の企業やサービスの仕組みを学びながら、これからの変化を乗り切って生き残る術を具体的に提示してくれる本書は、あらゆるジャンルや業界の人にとって、オススメの良書です。
まずは無料でお試しもあり

今回ご紹介した「ビジネスモデル2.0図鑑」ですが、著者の近藤哲朗さんがなんと無料で公開してくださっています!

ということで、こちらになります。
しかしいつまでも無料である保証はありません。
何度も読み返したい本ですので、紙媒体で保管をオススメします。