書評「未来の稼ぎ方 ビジネス年表2019-2038」著:坂口 孝則 ビジネスのあり方はどう変わるか?20年後の未来を予測する。

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「未来の稼ぎ方 ビジネス年表2019-2038」著:坂口 孝則 を読んだ書評です。

テーマは未来の稼ぎ方

現代はAIの発達など、ビジネスのあり方は大きく変化しています。
これから先、私たちの「稼ぎ方」はどのように変わっていくのでしょうか?

未来のビジネスから稼ぎ方までが書いてある本になっています

 

刻校と変わるビジネスの形 20年後にはどうなる?

 

私たちは仕事・プライベートを問わず毎日のようにパソコンやスマートフォンを利用しています。
しかし、ほんの20年前には、パソコンも携帯電話もそれほど普及していませんでした。そうした時代から見れば、現代の暮らしは驚くべき技術革新として映るでしょう。

「仕事のあり方」に目を向ければ、自宅にいながらオンラインで仕事をするテレワークや、接客業などでAIが人間の労働者に取って代わるという業態など、ここ数年で大きく広がってきた新たなビジネスモデルは様々です。
これらのビジネスは、20年前からは想像できなかったことでしょう。

人類は歴史上、科学技術をたえず発展させ続けてきました。
IT革命やAI技術の開発などからわかるように、技術革新のスピードは21世紀に入ってから急速に上がっています。
20年後には、今では想像もつかないようなビジネスの形が普通になっているかもしれません。

本書では、調達・購買コンサルタントとして様々な業界を分析してきたビジネスのプロフェッショナルである著者が、膨大なデータに基づいて今後20年のビジネスの変化を大胆に予想します。

 

「未来の年表」でビジネスを占う「コンビニ」から「宗教」まで

 

本書の形式は、2019年から2038年までの「未来の年表」を想定し、1年毎に一つの業界へ的を絞って、その業界でどのような変化が起きるかを予測するというものです。
分析する業界は「コンビニ」や「自動車産業」といった身近なものから、「終活」や「教祖ビジネス」といった、一見すると馴染みのないトピックまで多岐にわたります。
一つ一つを読んでみると、蓄積されたデータからここまで詳細な未来予想ができるのかと、著者の慧眼に驚かされます。

著者は冒頭で、「人生100年、会社10年」という言葉を使っています。

これは、人間の寿命が長くなって100歳まで生きる時代がくる一方、時代の流れの中で会社という一つのプロジェクトの寿命はどんどん短くなっていくということを表しています。
今は、一つの会社に長く勤め続けるだけでなく、起業や転職という形で自分の道を切り開く人も多いですが、私たちはそれだけ変化の波が激しい、激動の時代を生きているのです。

新たなビジネスモデルが次々と生まれてくる現在、もしかしたら全く経験したことのない産業へ転職することがあるかもしれません。
「自分には関係ない」と思うような業界の話題も、実は明日の自分に関わってくるのかもしれませんね。

 

ビジネスパーソンの目線で読み解く産業の変化

 

本書の分析は、各産業についての綿密なデータ分析に基づいて書かれています。
著者の解説はもちろん、データを自分なりに読み解いてみることで、新たな発見があるでしょう。
本書に書かれている解説を足がかりにして、仕事のヒントを見つけてみるのもいいかもしれません。

一般的に、科学技術の発展から未来を予測するという話題では、「AI化で便利になる生活」といったような、漠然とした未来社会の予想が多いイメージがあります。

それに比べて本書は、「ビジネス」にターゲットをしぼって緻密なデータ分析をおこなっているのが特色です

未来社会を予想するという知的好奇心を満たすにとどまらず、あらゆる業界でどのような変化が起きるのかを具体的かつ詳細に予測しているのが本書の注目すべき点です。

ビジネスに携わる人の目線に立って書かれているので、今の仕事で新しいプロジェクトを企画するときや、新たなビジネスモデルに挑戦するとき、また別の業種へ足を踏み入れる際に、本書の業界分析は非常に参考になるでしょう。

本書は、これまでの歴史から未来社会の展望を描く教養書であると同時に、現代のビジネスマンが時代の変化に乗り遅れず、いち早く新たなチャンスを見つけるための実用書なのです。

 

激動の時代のヒント

 

ビジネスのあり方が目まぐるしく変わる今の社会で、産業の未来を占う本書はとても心強い手がかりになるでしょう。
多くのビジネスパーソンの方に勧めたい一冊です。

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