「ビジネス・フォー・パンクス」の著者はクラフトビールのブランド・ブリュードッグの創業者

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本書は新たに事業を始める際に、大いに参考になる本です。

今の時代は人と同じことをやっても、大した成功を望めません。

では、人と違ったこととは何でしょうか。

 

 

起業の醍醐味

 

「ビジネス・フォー・パンクス」は起業を志す人にとって役に立つ良書ですが、出資者側としても読んで損はない本です。

サービス業の手始めから事業の継続に至るまで、アグレッシブに進められる人材について言及されています。

そして、資金投入のポイントや引き上げのタイミング等、出資者側からの視点が豊富に織り込まれています。

ビジネスには金儲けに加えて、スリルと興奮が付きものです。

逆を言えばスリルと興奮があるからこそ、成功してお金も儲かる側面もあると言えるでしょう。

ビジネスマンとして線路に敷かれたレールの上を進むのか、経営者や出資者としてリスクを負い夢やロマンに人生をかけるのか。

最終的な判断は個々人に委ねられています。

但し、著者は実地体験から得られ、教訓を基に起業の醍醐味を痛快な文章で読者に示します。

それは、現在迷いの中にいる経営者にとっても、勇気づけられる言葉になると言えるでしょう。

 

 

著者の生き方

 

本書の著者は有名なクラフトビールブランド・ブリュードッグの創業者で、そのマーケティング論はルール破りの熱狂を生むと言われます。

本書はけして堅苦しいビジネス書になっておらず、随所に思わず吹き出したくなるエピソードが盛り込まれています。

そして、最後には予想を遥かに超えるドンデン返しがまっており、上質なロックやパンクを聴いたような読後感が味わえました。

内容云々よりも著者の生き方に共鳴する部分が多く、どんどん彼の人生に引き込まれていきます。

このように読み進められるビジネス書は珍しく、著者の次回作を心待ちにしているほどです。

著者の生き方そのものがパンクであり、現代社会に息苦しさを感じている読者にやる気を与えます。

それ故、起業の経験がない人であっても、得られるものは少なくありません。

いちビジネスマンにすぎない私が、大いに感銘を受けたのがその証拠です。

 

 

パンクなマーケティング

 

本書には様々なマーケティング施策が載せられていますが、どれもパンクなものばかりです。

例えば、マイナス30度の冷凍庫に裸で入って、その模様をブログの動画としてアップしたり、工業生産型ビールのボトルをゴルフクラブで打って割ったり、某国の大統領に扮して政策を批判したり、ある意味やりたい放題です。

実際にこの無謀とも言えるマーケティング戦略が功を奏し、世界中で話題になりました。

その背景には綿密な計算があり、単に過激なパフォーマンスをしているわけではありません。

時間を掛けてプランを練り上げ、コンテンツに関しても決して妥協を許してはいないのです。

それが自社のブランドの確率に繋がり、信頼性にこだわる証として認知されていったと言えます。

もう一つのマーケティング戦略が、コミュニケーションの手法にあります。

著者のブランドが公開する情報を通して、派手なパフォーマンスの意味をアピールしてきたのです。

 

 

革命の可能性

 

著者が立ち上げたクラフトビールのブランドは、イギリスのビール産業に革命を起こすものと述べられています。

そして、世界のビール文化を変えるべく、全世界50カ国に出荷されています。

因みに、日本では六本木に系列の店舗があります。

ビール革命を始めることは、単に会社を起こす以上の目的と意識を必要とします。

また、革命という名のもとに人脈も出来、会社の方向性も定まるようになります。

何より会社を革命の中に位置づけることで、社員一人ひとりの活動の幅が広がります。

それが会社の成長にも繋がり、商品を販売する以上の力を獲得できるのです。

明確な目標と魅力が備わることで、一つの使命に向かった前進に力強さが加わると著者は主張しています。

さらに、革命はけして特別なことではなく、どんな業態においても起こりうることだとし、読者にも自ら行動を起こすよう呼びかけています。

 

 

大きなうねりとなって

 

本書の中で、著者は内外を隔てる壁は既に崩れ去っていると主張しています。

会社の文化は外部とシンクロし、大きなうねりとなって、社会にも影響を及ぼすことになるでしょう。

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