将来の自分はどうするべきか、悩んでいる人におすすめしたい本です。
いったい人はいくつまで生きるのか

新聞を読んでいても、自分はいったいいくつになったら年金が貰えるのかよくわかりません。
果たして貰えるのだろうかと心配になってしまいます。
そしてサラリーマンである私は、いつまで働き続ければいいのか、そもそもいつまで働かせてもらえるのかという点も疑問です。
人生は100歳まで生きる時代が近づいてきているとは耳にしますが、本当にそんな日が来たら今のままでは破たんしてしまいます。
そこで少しずつ将来のことを真剣に考えなくてはと思い、いろいろ勉強をしています。
投資も視野に入れていますが、最近面白い本を見つけました。
「サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい 人生100年時代の個人M&A入門」
著者は、株式会社日本創生投資・代表取締役CEOの三戸政和氏です。
惹かれたのは、ずばり300万という手の出やすい金額が書かれていたからというのが理由です。
しがないサラリーマンである私にはぴったりかもと手に取りました。
定年後の人生の方が長い

今の会社は60歳定年です。
一応65歳まで働くことは可能ですが、人生100年だと考えたら退職後の人生はまだ40年近くある計算になります。
私は22歳で社会に出たので、まだ倍以上生きることが出来るということです。
いや、本当に恐ろしい時代です。
今は働いているので毎日やることは山積みですが、退職したら自分に出来ることって何があるのでしょうか。
このビジネス書は簡単に言うと、「300万円で企業を買収(M&A)して自分で働き先を見つければいい」ということが書かれています。
定年後に退職金を元手に、新しく飲食店などを始めた人は近所にもいます。
コーヒー好きなのでオープン当初は通ったりもしましたが、今はどうなっているのかわかりません。
本書では、まず起業することの難しさが丁寧に書かれています。
特に飲食店に手を出したときの地獄の話などは、つい近所の喫茶店を思い浮かべてしまいました。
無事に今でも続けていてくれればいいなと思うのですが、近いうちに覗いてみようと思います。
第2章からが本題

300万円で企業を買うという本題は、第2章から始まります。
300万という少ない元手ですから、買収できる企業は中小企業です。
中小企業というと、単に規模の小さい会社というイメージしかなかったのですが、いろいろな問題を抱えている会社が多いと書かれています。
例えば、生産効率が悪いということです。
確かに、少ない人数で古い機械を使っていてはなかなか生産効率を上げることは難しいでしょう。
本書では、実例をあげて停滞している企業の説明があります。
やるせない気持ちにもなりますが、わかりやすい説明になっています。
そして後継者不足に悩まされている会社が多いということも書かれています。
確かに、私の同級生でも中小企業の子息という友人が何人もいましたが、同窓会などで会ってみると跡を継いでいる人は意外に少なく、一般企業に就職している人が多いという印象でした。
この理由や実状についても書かれています。
そんな企業を買収して大丈夫なの?と心配になってしまいますが、第4章ではM&Aをしたときのメリットがちゃんと書かれています。
役員報酬の魅力や、大企業サラリーマンが活かせるノウハウなども書かれているので、現実味を帯びた話となっているところがこの書の魅力です。
具体的な方法も書いてある

ただ素人がM&Aなど出来るはずがないと思いますよね。
本書には、具体的な個人M&Aのやり方についてが第5章にきちんと書かれています。
全く知りませんでしたが、今の世の中はインターネットを利用してM&Aを希望している会社が探せるのだそうです。
なんでもインターネットで手に入る時代になったとは言われていますが、まさか企業まで買えるとは想像以上でした。
専門用語もいろいろ出てくるので、ちょっとわかりにくい内容もありましたが、全体としてはとてもためになったと感じています。
正直、私は大企業と言えるような勤め先ではありませんが、定年後のことについて視野を広げることは出来ました。
定年間近になって焦ってもいけないので、私のように40代サラリーマンくらいの人が読むのにおすすめなビジネス書ではないでしょうか。
実際にM&Aを利用して企業買収するかどうかは別として、自分のふり幅を広げるためには読んでおいて損はないと思います。
人生100年時代を生きるサラリーマン

この記事では、三戸政和氏の「サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい 」を紹介しました。
人生100年時代では退職後の人生の方が長くなります。
M&Aをひとつの道として学べる魅力あるビジネス書です。
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