世の中には目に見る事が出来ないものが多数あります。
雰囲気や空気、ムード、オーラなど、言葉にする事も難しいですが確かに存在するものです。
本書では職場の「空気」というキーワードについて述べています。
著者の北野唯我とは

「OPENNESS(オープネス) 職場の「空気」が結果を決める」の著者である北野唯我は、採用業務のコンサルティングなどを行っている株式会社ワンキャリアの執行役員であり経営企画担当者でもあります。
OPENNESS(オープネス)とは

「OPENNESS(オープネス) 職場の「空気」が結果を決める」の中心的なキーワードであるオープネスとは、直訳すると「開放性」となります。
職場におけるOPENNESSは通気性、風通しの良さと言い換える事ができます。
勢いのある企業や経営不振から立ち直った企業には、ある共通点があると北野唯我氏は述べています。
それがオープネスです。
会社の雰囲気や空気が良い方向に動いているかどうかで、業績が変わってくるのだそうです。
これらは決して北野唯我個人の感じた事や経験からではなく、様々なデータに基づいた上で述べられています。
現役で活躍している社員のみではなく、すでに退職したOBの社員からも口コミのデータを集め、様々な分析や検証を行っています。
840万人の口コミからなる膨大な量のデータに基づいているので信頼性が高いのです。
これまで企業をはかる場合には企業の実績や売り上げ、財務的なデータといったような数値化する事ができるものばかりが取り扱われてきました。
当然、職場の空気などは数字に置き換える事ができないため可視化されないまま放置状態でした。
しかし業績を上げている企業は風通しが良いという共通事項があぶり出されていて、職場の空気が企業の結果に結びついています。
オープネスとは経営における開放性、情報の開放性、自己の開示性などです。
企業として、ある程度の規律やコントロールは必要で、無法地帯となってしまうのはオープネスとは言い難いので注意してください。
OPENNESS(オープネス)を意識する

「OPENNESS(オープネス) 職場の「空気」が結果を決める」から一番最初に受けたのは、ショックにも似た衝撃でした。
「どうして今まで、ここに気がつかなかったんだろう」という感情を覚えました。
確かに職場の雰囲気や空気といったものは、常に肌で感じていました。
職場がピリピリしていたり、なんとなく空気が重くて息苦しかったりというケースがありました。
でも、いずれ完全されて空気がよくなるだろう、または職場の空気が悪くても仕事がうまくいけば問題はないと考えていました。
職場の空気を毎日感じていながら、それが企業の成功に影響しているとは思いもよりませんでした。
確かに職場の雰囲気が良いと働きやすいだろうなとは思いますが、自分から積極的に職場の空気に対して考えるといったことはなかったので、とても参考になりました。
OPENNESS(オープネス)はビジネスにおける新しい常識になるのか

ビジネスで成功するためには、データ上の数値だけに固執するだけでは不十分です。
目に見えないOPENNESS(オープネス) 、職場の「空気」といったものを可視化することが成功の鍵だと感じました。
コメントを残す