「小西利行」著書の「伝わっているか? 宣伝会議」のご紹介をします。
この本は著者がコピーライターとして活躍した経験やノウハウを書いています。
「伝える」だけでなく「伝わる」が大事

読んだ感想を一言で言うと、「伝えたいためにする行動が、明確になった」でした。
私は営業活動などもしているため、商品やサービスの説明をする機会があります。
その時に、どのようにすれば伝わるのか悩んでいました。
しかしこの本を読んで、やるべきことが明確になったと思います。
また、コピーライティングの本質が分かりやすかったです。
数個の言葉を組み合せるだけで、相手に伝えたいことを伝えられるのはすごいと思いました。
「伝える」力は必要だと思います。
しかし、伝えるだけでなく「伝わる」ように表現することが大切だということを知りました。
「伝わる」言葉とはどのようなものかなど、納得できる内容で楽しかったです。
普段から専門用語を多用して説明していましたが、それでは伝わらないと実感しました。
「伝える」だけでなく「伝わる」ように話そうと意識付ける良いきっかけになります。
構成はストーリー仕立て

「伝わっているか? 宣伝会議」の概要は、500本以上の広告に携わり、多くのコピーライティングをした著者が、どのようにすれば伝わるのかを解説している本です。
コミュニケーションを苦手としている人は、伝え方で失敗しています。
「伝えるのではなく伝わる」を意識すれば、仕事や恋愛・日常生活が変わるということを書いています。
イルカは人間よりもコミュニケーションを得意としています。
そのイルカがコミュニケーションの方法を教えながら、人の悩みを解決するというストーリー形式です。
よって、この本を読むことで勉強や習得するというよりは、物語として読み進めることができます。
具体的な内容として、「日曜日に夫がリビングを掃除する魔法の言葉」「野菜を嫌う子供が食べられるようになる、賢い話し方」「企画書がすんなり通るアイデア」などが書かれています。
ビジネスだけでなく、日常生活でも使える内容になっているのです。
コミュニケーションで大切なのは、「相手のして欲しいことを想像する」ということと解説しています。
相手に伝わるためには、その人が求めていることを想像するのです。
その人が喜び、心が動くようなアイデアを考える必要があります。
そのためのメソッドとして、約20個のテクニックが紹介されている本です。
自分の置かれている環境と重ねると吉

「伝わっているか? 宣伝会議」を読み、「自分の伝える言葉は、相手を十分に考えていたか」という課題を見つけることができました。
営業もしている私は、相手の求めていることを理解して、内容を伝える必要があります。
ではどのようにすれば伝わるのか。そのノウハウを知ることができました。
例えば、「だけしか!」「選ばれています」「ごほうび」などの言葉に、人は弱いとのことでした。
確かに、「このお店だけしか購入できない」などの事実を知ると購入したくなります。
その心理を活用して、そのお店の特徴や良さを伝えるのです。
「選ばれています」と言われると、多くの人に評価されていると感じるでしょう。
「ごほうび」と書かれていると、疲れている時や頑張った時に奮発してでも買いたくなります。
このような心理を良い方向に活用して、売上を伸ばせると知りました。
さらに、著者は「コミュニケーションと物作りは似ている」と書いています。
作品だけでなく言葉も、相手に渡すものなのです。
相手に喜んでもらうための行動や言動を考えるため「コミュニケーションと似ている」と表現しているのでしょう。
これを読んで、自分のコミュニケーション不足や伝わる努力をしているのかなど、原点に戻って振り返ることができました。
この本に載っているテクニックを実践すれば、コミュニケーション力も上がると思います。
内容が濃い本に出会えて、本当によかったです。
「伝わっているか? 宣伝会議」は伝える力をつけたい人におすすめ

「伝わっているか? 宣伝会議」は伝える力のノウハウが書かれています。
よって、コミュニケーションのテクニック本になるのではないでしょうか。
伝えるだけでなく伝わる言葉が書いてあるので、参考になる本です。
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