伝える技術書、伊藤羊一氏の著書「1分で話せ」を読んだ感想




伊藤羊一氏の著書「1分で話せ」の副題は、「世界のトップが絶賛した大事なことだけシンプルに伝える技術」です。

その技術だけでなく、伝える事自体が仕事の仕方や仕事人の心構えなのだ、と私が実感した一冊です。

 

この本の概要

「1分で話せ」を書いた伊藤氏は、プレゼンで多くの人の話が分かり難くなるのは、自分の考え方やその根拠を、頭の中で整理し切れていないからだと言います。

あれもこれも詰め込み過ぎ、ただ言葉を垂れ流すだけになります。

それを聞いた人には、何が重要かが分りません。

確かに自分も会社でプレゼンをする場合、説明しよう、あれも言わなくては、これも入れておこうと盛り沢山になり、結局締まらない内容になり、ぶっつけ本番という事が多々あります。

いつも後悔で終わるか、成功してもそれは結果オーライで、不完全燃焼だったりします。

伊藤氏は、人に話す場合は、最初に重要なポイントを確認し、次にどう相手に話したら伝わるのかを考えるべきだと言っています。

どんなに長い内容も、最終的には1分間に圧縮できると言います。

また論理的な言葉を並べただけでは相手の左脳、つまり言語脳しか刺激しません。

相手の右脳、つまりイメージ脳も刺激しないと、人は内容を理解できないと言います。

相手にイメージを描かせ理論で繋げる。

相手の右脳と左脳の両輪を、上手く働かせるプレゼンを組み立てる事が重要です。

確かに素晴しいプレゼンは、資料に図表を用い、極力言葉を省いて図表の見方を説明し、その図表イメージで相手に考えさせます。

そして重要な事だけ後で補足します。

確かに伊藤氏の言う通りに、プレゼンの達人達は行ってるかのように思えます。

その伝える技術に於ける重要点を、この本では指摘しています。

自分で成功したプレゼンを思い出しても、箇条書きでいくら書いても言葉を羅列し過ぎると、それを読むばかりになります。

図や表ですっきり纏めると、強調したい所が自分自身も明確になり、そこをマーキングして説明するだけで至ってシンプルになり、逆に自分のプレゼンが心地よく感じられました。

なるほど、そういう事なのかと納得できました。

 

この本の内容1 伝える技術の基本はなにか

この「1分で話せ」の本が伝えたいのは、まず最初に伝える技術の基本的事項は何かと言う事です。

コミュニケーションの基本は、相手に内容を伝え感動させたり、時に何かをしてもらったり、心と体を動かしてもらう手段です。

伝える事の要素は何か、伝える為にはどうしなければいけないのかを考える事が必要です。

相手は一体誰か、その相手に合わせた伝える為の話し方と、話す順番を考えます。

相手の立場は何か、どのような役職か、また何に興味があるのか、何を相手がプレゼンに求めているのか、そしてこちらの話や専門的な事を、どのくらい理解できるのかを考える事が大事です。

更に感情面では、何をどのように言うと否定的な受け止めをし、逆に前向きな考え方を示すのかも考慮する事が必要です。

このような事は事前に知っておくべきだとしています。

私が行っている「伝える」と言う事では、あまりにも相手が身近過ぎて、その基本的事項の把握さえ出来ているようで出来てはいなかったと、改めて分りました。

 

この本の内容2 結論+根拠+例えば=伝わる。記憶に残る

1分で伝えるのは何故でしょう。

ダラダラと長く1分で纏める事ができない話は、相手には伝わりません。

長いのは話が纏まっていない証拠です。

聞き手である相手を、迷子にさせてはいけません。

データや事例をいくら並べても、相手は何を読み取れば良いのかを、全く分からないからです。

そこでイメージを描いてもらう事が必要です。

その為には、相手にビジュアルで見せる、つまり相手の右脳を刺激する事が重要です。

その上で「例えば」等と具体的な事例を説明します。

つまり相手の左脳を言葉で刺激します。

この2つを行う事で全体のイメージがつかめ、更にそれを具体例で理解して行く事ができます。

そして何よりも、結論を最初に言う事です。

社内のプレゼン等で企画を通す場合は、「こういう企画です」というのが結論でしょうか。

「これはいける企画です」というのが結論でしょうか。

結論は「これはいける企画です」の方で、しかも、「これはいける企画ですから、やりましょう」というのが結論です。

行動を起こす、又は、起こさせる事が企画の結論です。

その後に根拠を示して理解してもらう事が大切です。

次に、伝える内容はシンプルで簡単に、ということを徹底します。

話が長い人は根拠を沢山並べますが、それは返って印象が薄くなってしまいます。

また、本来プレゼンでは話し手が話す内容を理解してもらう事がゴールではなく、聞き手が理解した上で、話し手が聞き手にどうしてもらいたいのかがゴールです。

話し手が動くのか、それとも聞き手が動くのか、どうすれば良いのかと言う事をゴールにするためにはどう話すとよいのかは、必ず考えなくてはいけません。

伝え方にはパターンがあり、それを知る事が大切だと伊藤氏は言います。

伝える技術のパターンは、三段階で作ると言う事です。

初めに結論、続いて根拠、最後に「例え」で具体的にイメージしながら考えさせる。

この三段階のパターンが基本で、結論+根拠+「例えば」で、伝わる、記憶に残るようになります。

以上が、「1分で話せ」という本の中で紹介された伝える技術の大まかな内容で、本文では更に具体的な例で説明しています。

私自身、小さい頃に習った「起承転結」と言うのにとらわれ過ぎ、この流れでストーリーを考えてしまうクセが付いていたのだと思います。

特にビジネスでは時間が限られた中で、いかに相手を動かすかが重要なので、方法自体を変えていかないといけなかったのだと気づかされました。

本当に感謝の一冊です。

 

1分で話せという本は、伝える技術、話し方の本だけでなく、仕事のやり方にも活かせる本

1分で話せの本には伝える技術が書かれてますが、仕事には相手がいて、如何に説得し物事を進めるかなので、この本は仕事の指南書でもあります。

私も話が長いので反省し、この本の内容を仕事に活かそうと思いました。

 


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