小西利行の経歴と著書から垣間見えるアイデア製造機のひみつ

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書店の重要なウエイトを占めているビジネス書。

ベストセラーにランクインすることも珍しくなくなっています。

今回は「すごいメモ。」、「伝わっているか?」などの著者、小西利行さんをご紹介します。

 

経歴

 

著者である小西利行さんは1968年京都生まれ。

大学卒業後、1993年に博報堂に入社し、コピーライターとして活動します。

その後2006年に退社し、自身の会社である株式会社POOLを設立します。

小西さんの肩書きを一言で言えば「クリエイター」ですが、実際に手掛ける仕事はコンセプト開発、商品開発、商業施設開発、服飾デザインなど、多岐に渡ります。

また劇作家、絵本作家という一面もあるそうです。

ただ、小西さんの経歴を紹介する際に最も際立つのは「広告業」ということになるでしょう。

「伝わる言葉」をテーマに掲げ、携わった広告は優に500本を超えます。

代表的なものとしてはサントリーの伊右衛門、日産自動車のセレナ、ザ・プレミアムモルツなど、一度はテレビで見たことがあるCMを数多く手掛けています。

さらに数々の広告賞の受賞歴もあり、海外でも権威のあるCLIO、ニューヨークADCなどの賞を受賞。

さらに越谷市のイオンレイクタウンのクリエイティブ・ディレクションを担当し、日本で初となるサスティナブルデザインアワードを受賞しています。

また、広告業以外のところでは一風堂の店舗プロデュースや、吉野家リビルディングプロジェクトも手掛けていて、その活動はさらに幅を広げているように見えます。

そんな小西さんの著書である「すごいメモ。」は、ビジネスで必須のツールであるメモに焦点を当て、ワンランク上のメモ術を紹介している本です。

情報をまとめる「まとメモ」、既存のアイデアを組み合わせて斬新なアイデアを生み出す「つくメモ」、伝えたい情報を相手に正確に伝える「つたメモ」の3つを中心に構成されています。

メモはその場限りのものではなく、考えるきっかけを未来の自分に残す、という著者の言葉を聞くと、普段何気なく取っていたメモにも、改めて深い意味があったんだと実感することができます。

そして「伝わっているか?」は、ビジネスシーンはもちろんプライベートでも非常に重要な「コミュニケーション」に関する著書です。

コミュニケーションは技術である、というテーマの元、公私で役に立つ20個のコミュニケーションテクニックが紹介されています。

さらに内容はイルカを中心とした物語調になっており、ビジネス書でありながら大変読みやすい本になっています。

どちらの著書も、コピーライターである小西さんの経験に裏打ちされた内容となっているので説得力があり、さらにコミュニケーションという生きていく上で避けて通れないテーマを扱っているので、一読の価値ありです。

 

小西さんの仕事のスタンス

 

数え切れないほどのプロジェクトに携わっている小西さんですが、どうしてこんなにも多くの仕事をこなすことができるのでしょうか?それは、アイデアに対する小西さんの考え方にあります。

本人曰く、アイデアをゼロから発想できる神様みたいな人なんてほとんどいない。

アイデアは基本的には今まであったものの組み合わせなのだそうです。

なので小西さんも何かの企画でアイデアを出したいという時には、まずメンバーを集め、思いつく限りのアイデアを出し、それを最後に組み合わせて新しいものを生み出すと言います。

中にはとても現実的とは言い難いものもあるそうで、最終的に採用されるのは100個のアイデアのうち1個ということもあるそうですが、それでいいと小西さんは言います。

出来るか出来ないかは置いておいて、まずは何よりもアイデアを出すことが大切。

その方が、最終的に思いもしなかったような面白いアイデアが生まれるそうです。

確かに面白いアイデアは社内の会議ではなく、居酒屋で仲間と飲んでいる時に出てくることが多いという話を聞いたことがあります。

コピーライター、クリエイターとしてのスキルも勿論ですが、小西さんがこれだけ多くの仕事を生き生きとこなせているのは、仲間とのコミュニケーションを図り、楽しんで仕事をする工夫をされているからではないでしょうか。

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