【書評】『天才を殺す凡人』著:北野 唯我 内容と感想

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作者の人間関係に関する考え方がわかって興味深い内容です。

 

概要

 

「天才を殺す凡人」はビジネス書で、著者は北野唯我さんです。
日本経済新聞出版社から2019年の1月に発売されました。

北野唯我さんは兵庫県の出身で、国内の大手広告代理店で働いていた経歴があります。
数年後、会社を退職してアメリカと台湾に留学し、現在は会社の執行役員を務めるかたわら、自身のブログでビジネスに関するコラムを執筆しています。

この「天才を殺す凡人」という作品も、もともとは北野さんがブログに書いて発表したものを、一冊の本としてまとめたものです。
北野さんがこのブログを書籍化することにした理由は、ブログの反響が非常に大きかったからです。
2018年に北野さんが「凡人が、天才を殺すことがある理由」というタイトルの記事をブログで公開すると、30万回もの多数のページビューを記録しました。
また他のメディアにブログの内容が載せられた際、それに対するコメントが2000件を超えました。

書籍化するにあたって北野さんはブログの内容を一つの物語として作り直し、読みやすいように工夫しています。

世の中には天才、秀才、凡人の三者がいて、コミュニケーションの断絶が起こっていると言います。
なぜ自分のことを理解してくれないのか、それぞれの特徴を通して探っていくことで、人間関係の築き方が理解できるようになります。
また3つのうち自分自身はどの人格が強いか、どうすれば自分の才能を見つけられるのかなど多くの発見がある本といえます。

 

内容

 

「天才を殺す凡人」はひとつの考え方が大きなテーマとなって、物語が展開しています。
物語のキーワードになっているのは天才・秀才・凡人と言う三つのキーワードです。
どのような会社にもこの三つのタイプの社員が存在して、それぞれのタイプの人間同士の関わり方によって、会社内の人間関係が良くなったり悪くなったりするという事例が、物語の登場人物を通して紹介されています。

この物語の主人公は青野トオルという会社で広報を担当するビジネスマンなのですが、彼がこの会社に就職した理由は、会社を経営している女性経営者に憧れていたからです。
ですが彼が会社に入って数年が経過すると、この女性経営者が提案した会社の新しい事業がうまくいかなくなり、社内には彼女に対する反感が強まっていきました。
こうした職場内の人間関係にトオルは苦悩するのですが、そんなとき彼が出会ったのが一匹の奇妙な能力を持つ犬でした。
ケンという名前を持つその犬は人間の言葉を話すことができ、なぜか関西と東北の方言が混ざり合った不思議な話し方をする犬でした。
トオルはこの犬に会社内での人間関係に関する悩みを打ち明けるようになるのですが、犬がそれに答えるというのが、この物語の内容になっています。

物語は全部で三部構成になっていて、それぞれステージ1からステージ3までのタイトルがつけられています。
各ステージはそれぞれさらに細かい章に分かれているので、短い時間でも読みやすいようになっています。

 

感想

 

北野唯我さんの「天才を殺す凡人」という本を読んで感じたことは、人間を天才と秀才と凡人という三つのタイプに分けて、それぞれの人間関係について述べているところが興味深いということです。

天才と秀才の関係については昔から多くの人が語ってきていて、目新しい考え方ではないのですが、それを犬の口から語らせているというところがこの本の斬新なところだと思います。

単なるビジネス書ではなくて、具体的な登場人物が活躍する物語仕立てになっているところも、飽きずに最後まで読むことができたポイントでした。

主人公の青野トオルの体験するさまざまな出来事を通して、犬がそれにアドバイスを与えるという話の展開は、読んでいて非常にわかりやすかったです。天才と秀才の関係性についても非常に興味深いものがありました。

天才と秀才は才能があるという点では共通しているのですが、努力して才能をみがいた秀才は天才に対して憧れや嫉妬を持っているという著者の考え方は、実際のビジネスの現場でもよくあることだと思います。

 

まとめ

 

北野唯我さんの「天才を殺す凡人」はネットの通販サイトでも人気のあるベストセラーの本です。
天才と秀才と凡人という伝統的な人間関係に対する考え方を、わかりやすく理解できます。

「このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法」は、転職というものを丁寧に説明してくれるバイブル

2018年8月16日

北野 唯我の経歴

2018年8月16日

 








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