リープ(跳躍)が会話の秘訣「答え方が人生を変える」

<script>” title=”<script>


<script>

 

「答え方が人生を変える」は、言語学者のウィリアム・A・ ヴァンス氏が書き下ろした、答え方にフォーカスを当てたビジネス書です。

著書で示されているキーワード「リープ(跳躍)」とは、どのような行動でしょうか。

 

 

「質問力」よりも「応答力」

 

「答え方が人生を変える」は、答え方に着眼点をおいたビジネス書です。

ビジネスの世界においてコミュニケーションとはどういうものなのか、質問に対してどのように答えるのがベターなのか、応答力を高めるためのポイントを、事例を交えて紹介しています。

答え方の大原則は質問者が求める完全な情報を提供することですが、著書ではその先にある「リープ(跳躍)」を意識することが大切であると説いています。

会話とは質問者が主導するものではなく、回答者がイニシアチブを握ることによってコミュニケーション力が高まるという理論です。

質問に対して満足のいく回答を与えるだけでなく、リープ(跳躍)することによって、自身の主義や主張を積極的に会話の中へ織り交ぜていくことが大切なことであると指摘しています。

簡潔明瞭に答えればよいと思っていた自分自身にとっては、目からウロコが落ちる思いでした。

 

 

短くまとめることはかえって非効率

 

著書の中では古来からある日本人の文化として、質問に対して余分なことを答えない傾向にあり、なるべく短く簡潔に述べようとする基本的な考え方があると指摘しています。

日本でずっと暮らしている自分自身にとって、この現実を著者から突き付けられたことは気付きとともに衝撃もありました。

確かに様々な講演会を聴講した中で有意義だったと好印象を持った場で共通していたことは、講演者による上手な(前後の会話を想定した綺麗な繋ぎになる)質疑応答でした。

質問者が知りたいことに対して、質問者の意図を汲んで明確に答えるのは当然のこと、質問者の期待を超えるリープ(跳躍)させた答えを準備していたという点です。

コミュニケーションを意義のあるものにするためには回答者が自己開示をするとともに、誠実で素直に隠し事をすることなく、ある程度の纏まった時間を使って話をすることが大切なことであるということを痛感しました。

 

 

「質疑応答」の恐怖からの脱皮

 

「答え方が人生を変える」には、質疑応答に対して余裕を持った回答方法とは何かを分かりやすく記述しています。

質問した相手の頭の中を想像し、聞かれたことだけを答えるのは良くない回答であるということをまずは理解することが大切です。

期待されている回答に付加価値を足していくことで、相手に対して自身の知識や能力、人格などを伝えることができると主張していますが、会話の尺が長くなれば伝わる可能性が高まることも理論に合っていると感じました。

質問とはきっかけの一つにすぎず、答える側は相手により好印象を与えるチャンスだと捉えておくことが、コミュニケーションを高める秘訣です。

発表の場においては、プレゼンの上手さ以上に質疑応答の立ち振る舞いが印象に残ります。

なぜその質問をしたのか、相手の立場に立って考える癖をつけることが重要なだけでなく、誠実に自分の意見を述べることで理解度の向上につながります。

 

 

身につけるには実践訓練も必要

 

著書を読み、確かにその通りのことが書かれていると理解はできるのですが、なかなか実行に移せないのも事実としてあるのではと感じます。

一方で、応援メッセージとして「答え方一つで人生を変えることができる」と示されており、この言葉には感銘を受けました。

家庭内で試してみましたが、相手の質問に対して必要最低限の回答だけをしていた時から、回答に自分の意見を付け足すことによって会話の幅が広がり、コミュニケーションが円滑になってきた実感があります。

そして、何度か繰り返しているうちに、意外にも無意識に実践できるようになってきた気がします。

質問の答えは受け身ではなく、リープ(跳躍)することによって相手の質問に答えているように思わせつつ、主義や主張を織り交ぜる情報発信の場であることを認識しました。

 

 

リープ(跳躍)によってより高度なコミュニケーション力を

 

「答え方が人生を変える」が提案しているリープ(跳躍)という手法を、最初は意識して会話に取り入れてみることが重要になると感じました。

意識的に会話に取り入れることによって、コミュニケーション力をさらに高めていけると考えています。

ぜひ、取り組んでみてください。

人生を変えた本 おすすめのビジネス書 10冊

2017年8月1日

「一流の人はなぜそこまで、雑談にこだわるのか」を読んでみて感じたこと

2018年7月29日

「学びを結果に変えるアウトプット大全」は今すぐアウトプットがしたくてたまらなくなる現代人にうってつけ!

2018年9月1日

小川仁志著「7日間で成果に変わる アウトプット読書術」インプットからアウトプットへの大切さ

2018年4月9日







コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です